LXP1、LCT37F、LFY3Mなどのフィラメントでの造形品は
加熱処理を行うことで耐熱性を向上させることができます。
一般PLAは耐熱約55度で、これを超えると軟化して形状が崩れてしまいますが、
アニール処理を行った造形品は高温下でも形状を保持できます。
品種によっては耐衝撃性、曲げ強度などを向上させることもできます。
家庭用オーブン
100度近辺の温度調節ができ、庫内温度が均一になるもの
オーブンレンジ、コンベクションオーブンなどをお勧めします。
トースター(パン焼き機)は不可。
金属トレー
ステンレス、アルミなどの平トレー。なくてもできますが、
セットや取り出しがしやすく、一度に多数のアニール処理ができます。
手袋
厚手の軍手、皮手袋など。やけどしないように着用をお勧めします。
温度 : 80℃~120℃
時間 : 20~60分
(Nature3Dでは100℃ x 20分を標準アニール条件としています)
オーブンを所定温度になるまで予熱します。
予熱できたら造形物をトレーに置き、トレーごとオーブンに投入します。
所定の時間加熱を行います。
品種によってはアニールで造形物が白く変化します。
オーブンをOFFにし、徐冷します。
常温に戻った時点で造形物の乗ったトレーを取り出します。
上記は一例です。反ったり、ゆがんだりする場合は場合は所定時間経過後
すぐに取り出したほうがいいこともあります。
庫内の温度ムラがあるとゆがみにつながりやすいです。
オーブンの余熱を使ったり、置き位置を変えたりすることで形状が安定することもあります。
オーブンの種類、造形形状、infill充填度、フィラメント品種などで
最適なアニール方法が変わってきますので
まずテストワークで検証することをお勧めします。